ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

種子骨障害(しゅしこつしょうがい)

2013年11月4日

こんにちは!

ランニング障害SOSサイト運営している市民ランナー整形外科医の松田です!

今日は1日冷たい雨が降っています(ブルブル)。

大会に出られたランナーの皆さん、お疲れ様でした!

今回は<足のランニング障害>の中で種子骨障害について解説します。

種子骨障害(しゅしこつしょうがい)

足部で問題になるのは親指の付け根にある「第一中足骨種子骨障害」です。

専門的には、母趾MTP関節足底部の屈筋腱に付着する種子骨の障害です。

原因は成長期のまだ種子骨が軟らかい時期に、激しいスポーツで衝撃を受け続けたことで、疲労骨折を起こして二つに割れてしまったり、もともと生まれつき二つに分かれているケースがあります。

土踏まずが高い人に多く見られる傾向にあります。

●診断

母趾MTP関節の底部の腫脹と疼痛が特徴です。ランニングのキックや、ジャンプしたときに痛みを生じます。

X線による骨折や分裂像によって確定診断になりますが、詳細な評価にはCT撮影が有効です。

●治療法

基本的にはランニングをやめるほどの症状が出ません。時に急性期で痛みの強い場合は安静が必要になります。

足底挿板による局所の除圧や、ソールの厚くクッション性の高いシューズを選ぶのも有効です。

いずれにしても親指の付け根(MTP関節)にかかる負担を分散させることで、痛みは軽減します。

種子骨障害のまとめ

 
✔親指の付け根(MTP関節)の種子骨が割れたりする
✔足底挿板やソールが厚く、クッション性の高いシューズ選びが大切

—あとがき—-

足部の故障を抱えているときは、クッション性の高いシューズで走ると楽ですよね。
スピードは出ませんが、むしろフォームを確認しながらゆっくり走れるのでメリットは大きいと思います♪

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