ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

マラソンにおける腕振りの意味

2014年4月14日

こんにちは!ランニング障害SOSサイトを運営している日本医師ジョガーズ連盟会員ランニングドクター(整形外科医)の松田です!

いかがお過ごしでしょうか。

新年度を迎え、大きく環境が変わった方も多いのではないでしょうか。

消費税もアップしましたし…orz

そうそう。

先月の23日、第24回熊谷さくらマラソン大会にスタッフや関係者とともにFUN RUNしてきました(^^

私はハーフに参加。

タイムは良くありませんでしたが、スタッフ一同楽しい時間を過ごせました(^^

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続きはあとがきで。

さて、レースの後半、特に終盤はランナーにとって最もきつくツライ時ですよね。

でも、ここがある意味ランナーの実力の見せ所であり、ここでの頑張りが結果に繋がります。

この辛いときに大切なポイントは多々あると思います。

が、今回はその中の一つ。

「腕振り」についてお話ししましょう。

腕振りの重要な意味 その1

●脚のサポートと重心のバランスをとる!

レースの終盤、沿道から「もう少しだよ!腕を振って!」なんて声援を受けたことありませんか?

この「腕振り」とても大切です。

腕を振る元気なんてもう残ってないよ~とか、無駄なエネルギーを使わないほうがいいのでは~!
なんて声も聞こえてきそうですが。

疲れているからこそ、腕を振るのですね。

その理由の一つが
「脚のサポートと重心のバランスをとる」ということです。

最もイメージしやすい競技がハードリングでしょうか。

腕の振りがとても特徴的ですよね。

ハードリングでは、振り上げた脚の反対の手を大きく振り出します。

脚を前方上方に振り上げる慣性を腕の振りでサポートしているのですね。

蹴り脚がキックしてジャンプする際、力を後方に向かわせています。

その時、その力をサポートしているのは蹴り脚の反対側の腕です。

イメージできましたか?

後にぐいっと引くことによって蹴り脚の作用をサポートしているのです。

マラソンではハードリングほど重心のバランスは崩れませんが、腕振りによってバランスを取っているのです。

腕振りの重要な意味 その2

●下半身の動きに連動させて効率よく推進!

腕を振るときに、肘を後ろに引くことを意識すると良いと言われていますね。

実際に行ってみるとわかると思いますが、その時に肩甲骨が動くのが実感できます。

この肩甲骨が動くことが大きなポイントになっています。
この動きに連動して、骨盤と大腿部が前に出るのです。

その結果、ストライドが大きくなり、上手腕振りを行えば、効率よく推進力につながるのです。

とはいっても、頭でわかっていても実際にできるわけではありません(^^;

そこで、やはり日頃の練習の中で意識して取り入れていく必要があります(^^

この時、注意点があります。

大きく前に振る動きは肩甲骨が動きにくいため、無駄な動きになり、疲れやすくなってしまいます。

あくまでも、「肘を後ろに引く!」という意識で行いましょう。

また、猫背になっていると肩甲骨が動かしづらくなってしまいます。

胸を張ると背中にゆとりができるので、腕を動かしやすくなりますので参考にしてください。

もちろん、前腕の筋力も必要ですよ。

疲れてくると腕の上がりも落ちてきて肘が伸び、腕がだら~と下がってきます。

上半身のトレーニングは重要ですね(^^;

あとがき

熊谷さくらマラソンではハーフに参加。

タイムは1:49:38でした(^^;
平凡っス(–;

東京Mの2週後でありましたし、タイムは最初から狙える状況ではなかったので(^^;

さて、今回は、まつクリスタッフと関係者でまつクリTシャツを作りました。

参加しなかったスタッフも応援に駆け付けてくれて盛り上がりました。

打ち上げはみんなで焼き肉とビール。

走った後のビールは最高でした♪

来年もまつクリの大きな行事として参加したいと思っています(^^

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