埼玉県熊谷市で「まつだ整形外科クリニック」を開院しています。5年ほど前から走り始め、2012年の東京マラソンでサブ4を達成。その後は古傷と相談しながら時間を見つけて楽しく走っています。モットーは【楽しみながら走る「Fun Run」】
故障しても走りながら治すことを提唱しています!
このサイトが少しでもランナーのみなさんのお役に立てれば幸いです(^^
整形外科医市民ランナー


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下腿部のランニング障害 アキレス腱炎、周囲炎、滑液包炎

2013年11月11日

こんにちは!

ランニング障害SOSサイト運営している市民ランナー整形外科医の松田です!

今年は異常気象となる日が多いですね。
季節外れの猛暑や記録的に多い台風の発生など。

そんな中、久しぶりに好天の続いた連休でしたね♪

今回は<下腿部のランニング障害>について説明します!

脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)


ランナーの下腿部痛の多くはこの脛骨過労性骨膜炎です。
脛骨内側の中央部からやや遠位に痛みを生じます。

発生メカニズム

下腿には脛骨とその外側に腓骨という2本の骨があります。

このうち脛骨には後脛骨筋が付着しており、ランニング動作によって
繰り返し収縮されます。

この後脛骨筋が収縮するときに、骨とのつなぎ目である骨膜を
強く引っ張ることで、骨膜が炎症を起こしてしまうのです。

多くは走りすぎによる過度の負荷ですが、路面の硬さやシューズの
クッション性、ストレッチ不足、筋力不足など多くの要因が
考えられます。

治療方法

1) 安静
痛みが強い場合は安静とし、アイシングを行います。

ただし、痛みが少ない程度であれば症状の悪化しない程度での
軽い練習は行っても良いでしょう。

2) ストレッチ
足関節の内外反に影響を受けるので、これを制御する
前脛骨筋や長短腓骨筋などを強化すると良いでしょう。

もちろん、下腿三頭筋のストレッチは大切です。

また、最近はエクセントリック・トレーニングが推奨されています。
これはアキレス腱炎でも行われている治療です。

3) インソール
クッションの高いシューズに変えるのも一つの対策です。
また、足部の回内外を制御するようなシューズ選びも選択肢です。

とにかく無理しないことと、再発予防のストレッチが大切です
練習後のアイシングも忘れずに行いましょう。

アキレス腱炎(周囲炎、付着部炎、滑液包炎)


病態

アキレス腱炎は踵骨付着部より2~5cm近位の脆弱で
血管分布が乏しい部位に起こります。

形態学的には、微小な断裂と修復が繰り返された不完全な
修復像であり、そこが力学的にも弱点となり応力が集中して
しまうのです。

一方、アキレス腱周囲炎は腱の周囲にあるパラテノンが
炎症を起こして肥厚し、アキレス腱および下腿筋膜と癒着を
起こします。

付着部の障害では、アキレス腱付着の繊維軟骨の骨化や
腱繊維の前方成分に断裂を生じたりします。

また、アキレス腱と踵骨の間に存在する後踵骨滑液包が
炎症を起こし、滑液包の肥厚増殖や退行性変性などを生じる
後踵骨滑液包炎があります。」

発生メカニズム

アキレス腱内側の繊維は、ヒラメ筋と連続性があり
膝屈曲での回内が影響していると考えられます。

一方、外側は腓腹筋から連続する繊維であり、
膝伸展で負荷が増大します。

この負荷は、足部回外から回内に伴う踵骨の変化の影響を
受けています。

つまりは、ランニング動作での接地期の回内外の安定性が低い
ケースが問題になると言えますね。

治療方法

アキレス腱炎や周囲炎はかなり難治性で治療に難渋
することが少なくありません。

1) 相対的安静
痛みに応じて安静度を決定しますが、決して無理しては
いけません。

2) 抗炎症剤
非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)は腱炎には
あまり効果がないことが多いようです。

また、ストロイドの局所注射で鎮痛効果は期待できますが、
腱自体の脆弱化を引き起こしたり、脂肪組織の壊死を起こす
リスクがあるので慎重にすべきでしょう。

3) ヒアルロン酸の注射
アキレス腱周囲炎では、パラテノンと腱の間に注入したり、
後踵骨滑液包炎では滑液包に注入することで症状の緩和が
期待できます。

4) インソールの改善
踵骨の内外反の影響を減じることができます。

5) 運動療法
エクセントリック・トレーニング
腱の変性部位に対する生物学的修復を促すために、
過度な伸張刺激を加える方法です。

最近、膝伸展位のみで足関節の背屈をフロアーレベルで
止める手技が報告されて、良好な成績がでています。

6) 手術療法
長期にわたる治療でも改善されない場合に行われます。
基本的には、パラテノンと変性部の切除を行いますが、
時に、正常部分が細い場合は腱の移植を行う場合もあります。

いずれも手術療法では復帰まで最低半年以上要しますので
じっくりと焦らずに治療していく気持ちが必要になってきます。

過労性骨膜炎とアキレス腱炎 周囲炎のまとめ


✔過度の繰り返される負荷が原因です。
✔治療は長期に及ぶこともあり、練習方法の見直しも必要です。
✔再発予防のストラッチ、筋力トレーニングが大切です。





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大腿部のランニング障害(ハムストリング)

2013年11月2日

こんにちは!

ランニング障害SOSサイト運営している市民ランナー整形外科医の松田です!

先日、フロリダ留学時代の恩師が来日して2年ぶりに
飲みながら楽しい時間を過ごしました。

かれこれ8年の付き合いになります(^^ 近況を報告し合いました♪

さて、今回は<大腿部のランニング障害>について解説します!

大腿部ランニング障害の特徴


大腿部ランニング障害の代表的な疾患は<肉ばなれ>です。

特にハムストリングと大腿四頭筋がもっとも多く起こります。
また、坐骨結節周辺の痛みも大切です。

●肉ばなれの意味とその分類

肉ばなれとは、打撲などの直接的な外力とは違い、
自らの筋力または介達外力によって筋が過剰に
伸展されることにより発症します。

肉ばなれはその程度(重症度)によって3つに分類されます。

Ⅰ度(軽症):筋腱移行部における血管損傷
 ⇒その多くは微小血管の損傷による出血やその後の炎症により
腫脹が起こるケースです。

ほとんどが痛みは軽度で可動域制限もわずかです。

Ⅱ度(中等症):筋腱移行部、特に腱膜の損傷
 ⇒筋力や可動域制限が明らかになってきます。
特に歩行時の痛みが強くなってきます。

Ⅲ度(重症):腱性部(付着部)の断裂
 ⇒大きな負荷、ストレスが加わった結果、
腱性部の断裂や付着部の裂離損傷となり
歩行困難となるケースが多くみられます。

<豆知識>

ランニング中の肉ばなれで起こりやすい部位はどこでしょうか。

最も起こりやすいのはハムストリングで大腿二頭筋(長頭)や
半膜様筋に好発します。

次に多いのが内転筋群(恥骨筋なども含む)や下腿三頭筋
(特にヒラメ筋)そして、大腿四頭筋(大腿直筋)の順に
多く見られます。

ハムストリング肉ばなれ


●診断
診断はエピソードから容易に判断できます。

確認するには、腹臥位になってもらい、膝を補助しながら
屈曲していきます。

そうするとハムストリングの緊張をとることが出来るので、
患者さんも楽に検査できます。

触診では、圧痛、腫脹や陥凹などを確認します。
Ⅲ度の重症例では欠損部を触れることができます。

また腹臥位で膝の伸展がどれほど可能か確認することも大切です。
重症例は完全進展できません。

Ⅰ度からⅢ度までの分類はMRIが有用です。

●発生メカニズム

経験されたことがある方は良く思い出してください。

もっとも起きやすいのは走っているときですが、
特に着地(接地)するときに起こります。

下腿が接地直前に前方へ振り出されてからブレーキを
かける際に、ハムストリングが強く収縮されて発生するのです。

また、接地の瞬間に起こることもあります。

これは、接地の際に地面から受ける反床力と、
上半身が前方に進む推進力によって、股関節が他動的
に屈曲されるために、ハムストリングが収縮するためです。

いずれにしても接地前後は要注意です。

●肉ばなれの要因 

一般的に肉ばなれの要因としては以下のものが挙げられます。
・筋肉の疲労
・筋損傷(すでに損傷している状態)
・ストレッチ不足
・柔軟性の低下
・筋力のアンバランス(大腿四頭筋とハムストリング)
・体幹の不安定
・不安定なランニングフォーム

●治療方法

Ⅰ度:早期のストレッチ開始が可能で、予後良好です。
多くは数日から数週で完全復帰可能です。

Ⅱ度:筋腱移行部の損傷があるために、
アイシングなどの応急処置を行います。

定期的に筋腱移行部の修復状況をMRIで確認します。

一般的には競技復帰まで数週から数か月要します。

Ⅲ度:腱性部の断裂があり、保存的治療では数か月以上要します。

また、筋肉の違和感、ひきつれ感なども残存することもあり、
早期修復術の適応になることがあります。

競技復帰のポイント!

 
復帰するにあたり、大切なポイントがあります。
1) 痛み
患部の圧痛がないか、またストレッチした際に痛みが出ないかを
確認します。

2) 柔軟性
ハムストリングの柔軟性が健側と比較して回復していること。

3) 筋力
筋力の左右差がない、もしくは90%以上は回復していること。

そして再発予防のために、接地動作で安定させるために
体幹を強化することが必要です。

ハムストリング肉ばなれのまとめ

 
✔RUN中の接地前後に起こりやすい
✔Ⅰ度であれは早期に復帰可能だが、Ⅱ度以上は数か月
かかることがあり注意が必要
✔競技復帰には痛み、柔軟性、筋力を確認して、
再発予防訓練を行うことが大切





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