埼玉県熊谷市で「まつだ整形外科クリニック」を開院しています。5年ほど前から走り始め、2012年の東京マラソンでサブ4を達成。その後は古傷と相談しながら時間を見つけて楽しく走っています。モットーは【楽しみながら走る「Fun Run」】
故障しても走りながら治すことを提唱しています!
このサイトが少しでもランナーのみなさんのお役に立てれば幸いです(^^
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そもそもランニング障害とは

2013年11月17日

こんにちは!

ランニング障害SOSサイト運営している市民ランナー整形外科医の松田です!

今日は昨日の寒さとは打って変わって暖かな1日でした。

予定していた手術が延期になり、少し時間が取れたので
自宅近くの荒川の土手をゆっくり1時間ほど走ってきました。

やはり汗をかくと気持ちがいいですね(^^

さて、今回はこのサイトの基本であるランニング障害について、
総論的なお話をしたいと思います。

そもそも「ランニング障害」とは?

ランニング障害


ランニング障害とは、過度のランニングによる繰り返される負荷
によって生じる症候群です。

障害部位は膝・足などの下肢がほとんどを占めます。
また、中高年者では加齢による退行性変化を伴う腰痛や膝痛が
多い傾向にあります。

●障害を引き起こす主な要因

障害は繰り返される負荷が原因となりますので、
要因は多くの影響を受けています。

ただ、大きく分けると次の3つが挙げられます。

1)身体的要因

これはランナー自身によってさまざまで、その特性によるものです。

たとえば年齢や骨格(配列:アライメント)、筋力や体力、瞬発力、
肺活量や骨密度など多くの要素が挙げられます。

2)環境要因

ランニングをする上での環境要因のことです。
主なものはシューズや路面の状況(性質や傾斜など)、
天候などが挙げられます。

3)トレーニング要因

トレーニング要因とは、その強度や練習量、質などが挙げられます。

●対処・治療法

1)身体的要因

まずは、自分自身の身体の特徴知り、現在の障害を
しっかり把握することから始めましょう。

それぞれの痛みの部位、症状、程度などをチェックして
最も適した対策を考える必要があります。

それには、ストレッチ、シューズ選択(インソール含め)、
アイシング、筋力強化などが大切になります。

2)環境要因

路面傾斜でのランニングは、足部の接地様式に
変化を及ぼします。
Uphill/downhillともにトレーニングとしては有効ですが、
障害の要因になります。

また、路面の硬さも影響します。そのため、シューズが
路面状況にあっているか確認しましょう。

ソールが摩耗していたり、衝撃吸収が劣るシューズでの
ランニングでは負荷がかかり障害の原因となります。

3)トレーニング要因

トレーニングの量・質が大切になってきます。
無理をしない範囲でのメニューを作りましょう。
ここでもストレッチが大切になってきます。

その時の体調によってトレーニング内容を決めましょう。

●治療内容と方針

治療は上記にあげた3つの要因を減らすことが大切です。
十分に身体の状態や環境をしっかり把握して、
トレーニング内容を決めましょう。

基本的にあくまでも治療の中心は保存療法です。
あくまでも痛みのない範囲でランニングしながら
治すことが大切です。

もちろん、症状、障害の程度によっては安静、
ランニング禁止が必要になるケースもあります。

その場合は自転車や水中トレーニングなど
持久力訓練を行うと良いでしょう。

●骨・関節ランニング障害に対しての提言
(日本臨床スポーツ医学会2002)

1.ランニング障害は走行距離が長くなるほど
高率に発生するため1日走行距離を制限する。

・中学生 5-10キロ(月間200キロ)

・高校生 15キロ(月間400キロ)

・大学/実業団 30キロ (月間700キロ)

*中高年ランナーでは加齢による運動器の退行変性が存在し
腰痛、膝痛が出現しやすいので、メディカルチェックを
うけること。

2.道路は路肩に向いて傾いているので、長距離による
ランニング障害を予防するためには道路の同じ側を
走るのを避ける。

短距離の曲走路の走行も、高速走行(7m/s以上)の練習は
なるべく緩やかな曲走路(外側レーン)などで行う。

3.足の機能を補えるシューズを選ぶことも障害予防の
ポイントとなる。

選択に当たっては足型に合った、底が厚めで踵のしっかりした
ものを選び、靴の踵は踏みつけない。

先端を指で押すと足の親指の付け根で曲がるようなシューズがよい。
普段から摩耗の補修は早めにし、走行距離500Kmをめどに交換する
ことが望まれる。

4.下肢疲労骨折は高校生に多く、運動環境が変化する
高校1年時に多発し、脛骨を中心に腓骨、中足骨に発生しやすい。

脛や足の痛みが続く場合は早期に病院を受診する。

5.オスグッド病の発症は身長の伸びと関連がある。
成長のピーク(男子11~12歳、女子10~11歳)の前後には
発症の危険が高いので、患部の痛みに留意し、大腿四頭筋の緊張を
ゆるめる。

時によってはジャンプや切り返し動作を伴うスポーツ活動を
制限する必要がある。

あとがき


恥骨疲労骨折の場合、痛みの症状がでてもレントゲン検査では
わかりにくい事がしばしばあります。

そのため、恥骨周囲の痛みが出たら、MRIや骨シンチグラフィーを
受けると良いでしょう。早期診断に役立ちますね。

ちなみに当院ではランナー、ラグビー選手、サッカー選手で
治療経験があります。





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