足の裏を見てみよう
2017年7月24日
こんにちは、理学療法士の法貴です。
私は初めてハーフマラソンを走った時に、ろくに練習をせずフットサルシューズで走って苦労した、という恥ずかしい経験があります。
完走はできましたが、当然のように足首に痛みが出て1週間ほど階段の上り下りが大変だったのを覚えています。
ランナーの皆さんは日頃どのようにランニングの知識を得ているでしょうか。
今はマラソン人気もあって、インターネットや雑誌を探すといろいろなところにランニングのトレーニング方法などがのっています。
ただ、必ずしも全てが自分にマッチしたものとは言えません。
もともと体のどこかに痛みや不調を抱えている人は注意する必要があるでしょう。
そのために、まずは自分がどのように走っているかを知ることから始めてみてはどうでしょうか。
自分でイメージしているフォームとは案外違っていることもあるものです。
客観的に自分の走りを知ることは、タイムを上げるためにも、ランニング障害を予防するためにも、とても大切なことになります。
自分がどのように走っているかを知ろう
手始めに、自分の体を見て、触ってみましょう。
例えば、普段使っている筋肉や皮膚は硬くなっていたり、動きが鈍くなっていることがあります。
痛みが出ていなくても、「ここをよく使っているんだな」といったことは推測できます。
今回は体の中の、足の裏にスポットを当てて観察してみましょう。
足の裏はたくさんのことを教えてくれます。
①うおのめ
1つはたこ、うおのめです。
医学用語ではたこを胼胝(べんち)、うおのめを鶏眼(けいがん)といったりします。
皮膚は繰り返し同じところにストレスが加わると、その部分を強くして支えようとします。
足の裏は小さい面積の中で全体重を支えるだけの強度が必要なので、皮膚が硬くなりやすいという特徴があります。
自分の足の裏にたこ・うおのめがあれば、普段、その位置に多く体重をかけていることがわかります。
例えば、親指と人差し指の間が硬くなっている人は、足のアーチを支えきれずにその場所に体重が多くかかっていると予想されます。
踵の外側にたこがある場合は、足をつく際に外側に体がぶれている可能性があります。
②指の形
2つめは指の形です。
以前にも取り上げた外反母趾は有名ですが、指の先が反ってしまう、指が曲がって先端が押しつぶされるといった特徴はよくみられます。
例えば足の指が曲がって伸びづらい方は、体の重心が前方に偏った状態で立っていて、指の力が抜けにくいことが多いです。
ランナーであれば体幹を起こすようにフォームを修正して、足の裏の柔軟性を出すようにストレッチを多めにした方がいいかもしれません。
おわりに
ランニング、マラソンといったスポーツの良いところは、自分のペースで続けることができることではないでしょうか。
特別な器具や施設も必要ないから、どんな年代でも気軽に楽しむことができますね。
ただし体の変化は年を重ねるとともに何かしら出てきます。
自分の体をよく観察してうまく体の変化と付き合っていくことが、楽しく、長くランニングを続けるコツだと思います。