ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

ベアリス

2018年1月15日

新年明けましておめでとうございます!まつだ整形外科クリニックの理学療法士の法貴です。

いつもブログを読んで頂いている皆さん、本当にありがとうございます。

2018年もランニング障がいについてより深く、いろんな視点から考えていきたいと思います!

2018年の1発目は大会レポートです。今回は2017年12月17日に埼玉県熊谷市で開かれた「ベアリス30km」の様子をレポートしたいと思います。

ベアリスとは?

ベアリス30kmは毎年この時期に立正大学熊谷キャンパスで行われる大会です。

今年で9回目を迎え、大会実行委員長は山西哲朗氏が務めています。

山西氏は立正大学の非常勤講師も務めていますが、この山西氏が「NPO法人ベアリスランニングクラブ」を立正大学で立ち上げたのが始まりです。

9年前、発足当時はベアリスが30kmの先駆け的存在だったとのことです。

30kmをしっかりと走りきる、ペースを維持して走ることがフルマラソンを完走するために非常に重要になってきます。

それが認知され始め、次第に全国に30kmの大会が増えていったようです。

山西先生と当院の松田院長が以前対談した様子がブログにアップされているのでそちらも是非チェックしてみてください(トップページ右下の「カテゴリー」→「マラソン力」→2014年1月の「フルマラソンにおける30km走の意味」)。

ベアリスは今年から30kmに加えて5kmの部も新設されたので、より自分に合った距離のタイムを知ることができるようになりました。

大会には今年も多くの方がランナーとして参加しました。

それに加えボランティアの皆さんが数多く運営に関わっており、大会はとてもアットホームな暖かい空気感があります。

沿道では地元の八木節保存会の方やチアリーディング部の元気な応援があり、ランニング後は学食を開放して食事を取れたり、と地域に根ざした大会です。

今回まつだ整形外科クリニックからは4名が参加しています。

松田院長と非常勤の岡田医師がランニングドクターとして、理学療法士の藤田と法貴がぺーサーとして、それぞれ走りました。

ベアリス30kmの最大の特徴はなんと言っても坂道だと思います。

私は今年で2回目の参加ですが、去年は終盤で足をつってしまい悔しい思いをしています。
今年こそはという思いで臨みました。

いよいよスタート

立正大学は小高い丘の上に建っていて、そこがスタート・ゴール地点になっています。

スタートの号砲に合わせて一斉に走り出します。規模が小さいのではじめはゆっくり歩いて、なんてことはありません。

少し間隔を保ったまま自分のペースで走ることができます。

校内を少しずつカーブしながら走り、裏の林の方に抜けていきます。

一旦民家の並ぶところに出てから再度林に入りますがここが砂利道になっています。

距離にすると200mほどですが未舗装で砂利なので足元に注意しながら走ることになります。

慣れていないとランニングフォームとペースを乱されやすいです。

砂利道を抜けて大学正面入り口が面する一般道に出ます。

1kmほど下り坂が続くと、丘の下の田んぼに出てきます。

平坦だから走りやすい、と安心したのも束の間、ここでは吹きっさらしの強い風が吹いています。

去年・今年と参加しましたが2回ともわりと風が強く吹いていて、特にこの田んぼでもろに当たるので、疲れてくるとジャブのように効いてきます。

この田んぼでコースは折り返す形になり、そこからが先ほど下ってきた坂道の上りになります。

あらかじめ言った通りこの坂がベアリスの最大の難所であり、魅力でもあります。

坂道を上りきると大学に戻ってきてキャンパス内のスタート地点に戻ってきます。

これが1周5kmとなっていて、これを6周する周回コースが設定されています。

1番低いところと高いところでは30mほどの高低差があり、これを周回コースで上り下りするので、やはりコース攻略のカギは坂道で疲れをためずに走れるか、ということになると思います。

去年の私の場合は給水を十分に取らなかったのと、事前の練習でほとんど坂道を走っていなかったので体が対応できずに終盤で足がつってしまう結果となりました。

今回は前回の反省を生かして坂道の練習をしたので、最後まで足をつらずにペースメーカーとして走れました。

どの大会でもきつい坂道はランナーを悩ませる場所だと思いますが、しっかりと準備・対応ができれば怖くはないはずです。

つまり、フルマラソンを走り切るための準備・対応をする絶好の機会がベアリスなのです。1周が5kmで、1周毎の正確なラップタイムを計測してもらえるので想定したペースで30km走れるのかをチェックすることができます。

またペースメーカーも目標タイム30秒毎にいますし、参加するランナーは全員がゼッケンに目標タイムを書いて走るので、周りを見ながら自分のペースをキープして走ることがしやすい環境になっています。

ぜひフルマラソンへの出場を考えている方、長距離ランに不安がある方などは参加してみてください、必ず得られるものがあると思います!(ちなみに、まつだ整形外科クリニックも大会を協賛しているので参加した方はパンフレットで名前を探してみてください。)

以上でベアリス30kmの大会レポートを終わります。

今年も一年、お付き合いをどうぞよろしくお願いします!


左から順に藤田PT、松田Dr、法貴PT、岡田Dr。
全員しっかりと役目を全うしました!

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