中足骨骨折 下肢の疲労骨折5
2013年11月16日
こんにちは!
ランニング障害SOSサイト運営している市民ランナー整形外科医の松田です!
今日は全日本大学女子駅伝大会がありましたね。
立命館大学が3年連続8回目の優勝を飾りました。
盤石の強さでしたね。
また大阪マラソンをはじめ各地で多くの大会が開催されました。
天気もおおむね恵まれていたようですね(^^
私も久しぶりに故障中の脚と対話しながらゆっくり
10キロ走ってきました。汗をかくと気持ちがいいですね♪
今回も引き続き<下肢の疲労骨折>シリーズです。
中足骨疲労骨折
前足部における荷重や蹴り出し動作によって
第1~4中足骨の骨幹部に発生する疲労骨折です。
ランニング障害による疲労骨折としては脛骨に次いで
多く見られます。
多くは骨幹部に発生しますが、なかには足根関節に近い
基底部に発生することもあり、そのケースでは癒合に時間
がかかります。
■発生メカニズム
ランニング中における着地や蹴り出しによる
衝撃が繰り返しかかると、筋疲労が生じ柔軟性を失います。
その結果、アーチを支える力が中足骨、特に
第2・3中足骨に集中します。
そのために、第2・3中足骨に骨折が多くなります。
■治療方法
ほとんどが、1~2か月程度のランニング制限
によって治癒します。
時に、基底部の疲労骨折は長期化して
偽関節様の変化をとることがあります。
その場合は、固定や免荷を必要としたり、
手術が必要になったりします。
memo
中足骨疲労骨折を起こす危険因子としては、
土踏まずのアーチが高い人、衝撃の吸収が不十分な
足に合わないシューズで走り続けている人。
外反母趾などの変形がある人などに多く見られる
傾向があります。
あとがき
骨折が治癒した後はストレッチで
再発を予防しましょう。
足関節、膝関節、特に股関節の柔軟性を獲得することが、
ランニングによる足部への負担を和らげます。
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