ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

カーボローディングは必要か?

2014年2月9日

こんにちは!ランニング障害SOSサイトを運営している日本医師ジョガーズ連盟会員ランニングドクター(整形外科医)の松田です!

す、すごい雪です。

今日(2月8日)はクリニックの駐車場から始まり、自宅の車庫、玄関前と雪かきをして、すでに軽い腰痛(涙

やっと一息ついてこの原稿を書いています。

都心はもちろん、熊谷でもこれだけ雪が降ると大変です。

外はまるで雪国のような風景。学生時代(富山)や研修医時代を思い出しました。

さて、全国各地でマラソン大会が開催されていますね。東京マラソンも迫ってきました!

ところであなたはレース前に「カーボローディング」していますか?そしてそれは本当に必要なのでしょうか?

レースや試合の前に、吸収されやすい良質の炭水化物を摂り、エネルギー源となるグリコーゲンを体内に貯える方法。

これが「カーボローディング」ですが、全てにランナーに必ずしも必要ではありません!

市民ランナーに対するカーボローディング

走る人なら誰でも必要という訳ではありません。走る距離・時間・スピードにもよって異なります。

まず、10キロ走る人には必要ありませんよね。お腹が空かない程度に食べていれば問題ありません。

また、フルマラソンを走る人でも5~6時間かかるランナーであれば、積極的にはお勧めできません。

市民マラソン大会にはたくさんエイドもあります。そこで補給すれば大丈夫です。

もちろん、ウエストポーチなどに補給できるジェルなどを持参しても対応できます(^^

また、3,4時間以内で走るランナーにおいても、全員が必要では ないと考えています。

カーボローディングが身体に合わないランナーがいるからです。

体質や体型、そしてランナーそれぞれの代謝には個人差があります。

ですから、まずは最低2,3時間走ってみて一度試してみるといいでしょう。

あなたに合うかどうか、まずは試してみましょう。

無理にカーボローディングをして体重が増えて、体が重いと感じては意味がありません。

カーボローディングに対する捉え方

カーボローディングに固執してしまい、メニューに過敏になって体調を崩しては台無しになってしまいます。

レースでの成功は、日頃の練習と普段からのしっかりとした
食事が基本です。

あくまでも成功するための「引き出し」の一つとして捉え、過剰な意識はしない方が良いでしょう。

あとがき

ウルトラマラソンやトレイルランナーなどで、かなりのレベルになると、カーボローディングには固執しません。

もっと高いレベルでのトレーニングを行っています。

それは。

体脂肪を優先して使える体つくりです!

フルマラソンを走ると1日の消費エネルギーは通常の約2,000キロカロリーのほかに3,000キロカロリー。

つまり約5,000キロカロリー必要です。

普通は食事でそこまで摂取できませんから、カーボローディングをするわけです。

でも、体脂肪を優先できれば必要ありません!(す、すごい!)

どうすればそのような体をつくれるのでしょうか。

そのあたりはまたの機会に(^^

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