ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

ランニングシューズの選び方

2017年2月6日

こんにちは、理学療法士の法貴です。

今回はランナーにとって大事な相棒であるランニングシューズについてです。

自分に合ったランニングシューズを選ぶことは重要です。

適切なものを選ぶことでケガの予防にもなります。

ランニングシューズは様々なメーカーから販売されており、値段もピンキリです。

たくさんのシューズの中からどれを選んだらいいか、迷うことも多いと思います。

今回は選ぶ際のポイントを簡単に紹介しようと思います。

シューズの種類

ランニングシューズは目的別に大きくわけて3種類あります。

①クッション系
②レース系
③トレーニング系

①クッション系は、靴底のクッションを多く設計して、接地時の衝撃吸収を和らげる目的があります。

走り方が多少崩れてもクッションによってカバーできるので、一般的にはランニング初心者におすすめされています。


②レース系
は、靴自体の重量を極力少なくし、スピードを出して走れるように設計されたものです。

重量が軽いので足の動きがスムーズになります。その分クッションなどは少ないので中級者~上級者向けと言われています。

③トレーニング系は、簡単に言うと①と②の中間のようなタイプと考えて良いと思います。

走りを確認しながらケガを予防するための機能(一部が硬いor軟らかい、etc.)が備わっています。

どのタイプを選ぶかは、本人の経験・体力に加え、どこを目標にして走るか、といったことも重要になってきます。

ソールの種類

また、ソール(靴の底の部分)にも3種類あります。

①ニュートラル
②オーバープロネーション
③アンダープロネーション(またはサピネーション)

これはランニングシューズのタグに書かれていることがあるようです。

わからない場合は店員さんに聞いてみましょう。

プロネーションとは日本語で回内(かいない)といい、足を地面についたときに踵が内側に倒れる動きのことを言います。

構造的に接地時にプロネーションは自動的におこりますが、これが適度か(ニュートラル)、過剰か(オーバープロネーション)、少ないか(アンダープロネーション)、によってソールの種類が分かれるということです。

オーバープロネーションの場合、踵の内側が削れることが多いと言われており、オーバープロネーション用の靴は踵の内側が補強されていることがあります。

今の靴の底をみてみるのも、選ぶ際のひとつの目安になるかもしれません。

いずれにしても、実際に走りを細かくチェックしないと正確なことはわかりません。

専門的な知識を持った人にみてもらうのが一番おすすめです。

終わりに

ランニングシューズはスポーツ各社から出ていますが、高いのを買えば良い、という訳ではないと思います。

細かい機能の違いは店員さんに聞いて、より自分の目指す走りを達成できそうな靴を選んでみましょう。

そして、購入する前に履いてみて、歩いてみて(できれば軽く走ってみて)、感触を確かめることを大切にしてください。

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