ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

ランニング障害と柔軟性について

2017年2月13日

こんにちは!まつだ整形外科クリニック理学療法士の藤田です。

ランニングシーズンも中盤に差し掛かってきましたね。

また東京マラソンもあと1ヶ月を切り、当選された方はトレーニングも追い込みに入っているところでしょうか?

当サイトでは今年から理学療法士が考えるランナーの方に耳よりな情報をお届けしていきますので、よろしかったらこまめにチェックしてみて下さい。

今回はランニング障害と柔軟性について説明していきたいと思います。

ランニングと柔軟性の関係

ランナーは他の競技者と比べて柔軟性に問題がある人が多く良いと言われています。

特に腸腰筋、ハムストリングス、下腿三頭筋等に柔軟性低下がみられ、これは競技中における動きが小さく単調な事が要因だと考えます。

しかし、現在の研究では柔軟性が高くても、低くても障害発生の関係性に有意差はないとされています。

またパフォーマンスについても同様に報告されています。

これらだけを見ると柔軟性は必要ないように感じますが、身体の柔軟性に左右差が生じると身体バランスが崩れフォームを崩す原因となります。

またケア不足により筋疲労を起こし、障害を起こしている方も多く見受けられます。

ただ身体を柔らかくする目的ではなく、自分にとって良い筋肉状態を保ち、左右バランスよく身体が動くことを目標に実施してくと障害予防には効果的です。

ランニング時のストレッチ方法

①いつ、どれくらい行えばいい?

基本的には練習またはレース後にクールダウンの一環として静的ストレッチを実施すると良いと考えます。

レース前や運動前はパフォーマンス低下が生じる可能性もあり過度に実施するのは控えましょう。

その代わり動的なストレッチ、または筋温を上昇させるような運動を実施しましょう。

②どのくらいの時間?強度?

実施時間は30秒以上が有効とされており、筋肉の硬さが強いときはさらに時間が必要です。60秒以上実施しましょう。

また伸長強度に関しては伸ばされて痛気持ちいい位を目安に実施しましょう。

終わりに

最後にランニング動作は動きが単調なだけにごまかしが効かず、微細なメカニカルストレスが原因となり障害が生じます。

自分の身体、環境に気を配りながら障害予防に努めて行き楽しく走っていきましょう。

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