ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

姿勢別・職業別ランニング障害  ①デスクワーク

2017年2月20日

こんにちは、理学療法士の法貴です。

今回から不定期で姿勢別・職業別 ランニング障害として考えていきたいと思います。

皆さんは「姿勢ならまだしも、職業別ってなんだ?」と思うかもしれません。

もちろん特定の職業がマラソンに向いている・向いていない、ではありません。

ただし、一般的にこの職業はこの姿勢になりやすい、ここを痛めやすいといったこと(いわゆる職業病)はあるかと思います。

そこからランニングにつなげて考えていってみましょう。

第1回はデスクワークです!

デスクワーク

オフィスで働くサラリーマンの方は、多くの方がパソコンを使った作業や、机で書類の作成などを1日の中で何時間もすることと思います。

イスに座ったままの姿勢を長時間続けると腰や肩に疲労が出やすいことは最近よく言われていると思います。

人が机に向かって作業をしているとき、手は机の上、頭は胴体の前にあることが多く、イスに座ることで骨盤は後ろに倒れやすくなっています。

その姿勢を維持しようとすると腰の筋肉や首の筋肉が頑張らないといけないので、長時間続けるとそういったところに血流障害が生じ、仕事中以外でも痛みが出たりします。

特に痛みが出ていない人でも、デスクワークを長時間していることで姿勢は影響を受けています。

そういった方の立っている姿勢は下図のようになりやすいです。

そのまま走ろうとすると、太ももの前の筋肉、背中の筋肉などが張りやすく、膝周りや腰に痛みが出たり、タイムが思うように伸びなかったり、といったことにつながってくることがあります。

運動前後のストレッチなどをやっても症状がなかなか変わらない方は、普段の座っている姿勢を見直してみてはいかがでしょうか。

例えば、イスに座るとき、タオルを縦に巻いて座面に沿って押し込むように置いてみてください。

そうすると骨盤が後ろに倒れにくくなり姿勢が安定します。

終わりに

仕事など日常的に行なっていること、頻繁に行なっていることから姿勢は影響を受けます。

ただし無理に姿勢を直そうとすると他の場所が硬くなるといったこともあります。

自分に合った姿勢を知ることが大切です。

気持ちよく走るために、この機会に姿勢を見直してみましょう(^_^)

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