ランニングに必要な体幹(コア)について【第2回】
2017年5月15日
お久しぶりです。
理学療法士の為ヶ谷です。
前回に続きランニングに必要な体幹機能について話したいと思います。
前回は、ランニングに必要な機能として
①筋力による固定性
②筋肉の柔軟性
③骨格の可動性
が必要なのではないかという話までしました。
今回は、その体幹の評価について紹介していきたいと思います。
評価方法としては、体幹を中心として腕や足に力が上手く伝わっているかを確認します。
①並進バランステスト
座位で片方の手を水平に伸ばし、同側の股関節付近に頭が来るまで重心移動をします。
検査者は水平に伸ばした肩の上方から下方に押して、これに耐えてバランスをとり続けられるかを評価します。(肩甲帯を介した上肢-体幹の固定力の評価)
②下肢中間位保持テスト
側臥位の状態で下になっている足は90°曲げた状態にして、上方は上肢から足部まで直線を保持するように指示する。
検査者は大腿部上方から下方に押して耐えるように評価します。
直線を保つことができず、足が前方に曲げて抵抗したり、上半身を捻った状態で抵抗したりしないようにする。(骨盤帯を介した下肢-体幹の固定力の評価)
上記のテストで抵抗に耐えられない場合は、体幹がしっかりしていないと言えます。
実際に評価をしてみて体幹-上下肢間でしっかり力が伝わっているかを確認してみてください。
体幹の機能についての第2弾はここまでとなります。次回は治療を含めて話していきたいと思います。
参考資料:運動連鎖~リンクする身体(文光堂)