「鍼治療」は筋肉に効果がある?
2013年12月16日
こんにちは!ランニング障害SOSサイトを運営している日本医師ジョガーズ連盟会員ランニングドクター(整形外科医)の松田です!
先日、ホノルルマラソンを日本に広めるなど、市民ランナー指導者の第1人者であり、ランニング学会会長まで務められた山西哲郎先生(現立正大学社会福祉学科教授)と対談してきました(^^
教育者として、指導者として、ランナーとして、ランニングに対する溢れんばかりの情熱をお持ちの素晴らしい先生でした!
大変興味深く、勉強になる話を聞けました!少々話が脇道にそれましたが(^^;
あなたにとっても必ずプラスになると思います!
近いうちに動画としてアップ致しますので、お楽しみに!
さて、外来でよくランナーから「鍼治療」をしてもらったという話を聞きます。
整形外科に通院したけど、全く良くならなかった(涙
でも鍼治療を受けたら体が楽になった、痛みが軽減した!なんてランナーもおられます(^^;
では、鍼治療は効果があるのでしょうか。
今回は、あくまでも対象を筋肉に限定したうえで、つまり、鍼治療は筋肉に効果があるのか?について私見を述べたいと思います。
鍼治療?
「鍼治療」では、一般的に「ツボに鍼を刺す」という言い方をしていますね。
ところでこの「ツボ」とは何のことでしょうか?
我々西洋医学の世界では「ツボ」という表現はしません。
が、日常生活でも「ツボ」とはよく言いますね。
鍼治療における「ツボ」とは、考えるに「感覚器が集まっている部位」の事だと考えられます。
この感覚器が集まっているところ、「ツボ」に鍼を刺すわけですから、身体に何らかの反応が生じると考えられます。
たとえば、ホルモン分泌や神経系、筋肉も含め、全身反応が生じでも不思議ではありません。
部位によっては、麻酔的な効果が起こることもあり得ると思います。
しかし、現在の筋生理学ではこれ以上の事がわかっていません。
つまり西洋医学的に説明が出来ない分野なのです。
今後の解明が待たれます(^^
あとがき
「ツボ」に鍼を刺すことによって、どの経路をどのように経由して、どのような効果を発現するのか。
これらが解明され、説明できるようになれば、今後は鍼治療、つまりは東洋医学との融合も進んでいくかもしれません。
そうなれば、ランナーはもちろん、多くの障害を抱えている人の治療に役立ちますね!